
ダイバーシティ&インクルージョン経営
作者
著:荒金 雅子
内容
~エクスクルーシブ(排他的)な組織から、インクルーシブ(受容的)な組織へ!!~ 近年、組織ではLGBTや障害者、外国人、高齢者などの属性だけでなく、ライフスタイルやキャリア志向、働き方など様々な多様性への取り組みが進んでいます。多様性への理解が大きく前進する一方で、時に対立や衝突、分断の火種となり、より複雑な問題につながることも少なくありません。望む成果を手に入れるためには、多様性がもたらす混沌や不安定な状態を乗り越えることが必要です。 それらの問題を解決するためには、ダイバーシティだけでなく、インクルージョンが重要です。インクルージョンとは、多様な人たちを尊重し受け入れ、つながろうという意思を持ち、そのつながり方を積み重ねていくことです。また、インクルージョンは、多様性からイノベーションや新しい価値等を生み出すための大切なキーワードでもあります。ダイバーシティ経営がうまくいかない背景には、多くの企業がインクルージョンの重要性に気づいていないことが考えられます。 本書では、ダイバーシティ経営の次の一歩となる、ダイバーシティ&インクルージョン経営について述べるとともに、迷走するダイバーシティ推進企業が抱えるシステムや構造に潜む問題を明らかにし、解決のために取り組むべき方策を紹介しています。また、エクスクルーシブ(排他的)な組織からインクルーシブ(受容的)な組織へ転換するために、テーマや属性ごとに留意したいポイントを解説しています。 これからダイバーシティ推進に取り組みたいと考えている方々や、さらに取組みを加速し、ダイバーシティ&インクルージョン経営を成果につなげたい方々にとって、大変有益な内容となっています。 《本書の特長》 ▼企業がダイバーシティ経営にどのように取り組むべきか、基礎的な情報を提供しています。 ▼第1章と第2章では、現在行われているダイバーシティ経営について説明をし、その次に機運が高まるインクルージョン経営についてわかりやすく解説しています。 ▼第3章と第4章では、ジェンダーダイバーシティの未来について、日本での女性活躍を振り返り、理解することができます。また、広がっていくインクルージョンの領域についても述べています。 ▼第5章と第6章では、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)について、その弊害や発生のメカニズムを解説しています。そして、インクルージョン経営がもたらす未来についてまとめています。
見出し
第1章 ダイバーシティ経営は成功しているのか 1.1 ダイバーシティに取り組む企業は増えている 1.2 迷走するダイバーシティ推進企業の共通点 1.3 あなたの組織にダイバーシティは必要か 1.4 ダイバーシティから成果を生み出す処方箋 第2章 ダイバーシティ& インクルージョン経営へ 2.1 機運が高まるインクルージョン経営 2.2 D&I経営を後押しする最新潮流 2.3 D&I経営を実現するインクルージョン施策 2.4 D&Iを経営カルチャーに 第3章 ジェンダーダイバーシティの未来 3.1 ただ一人取り残されていく日本 3.2 日本の女性活躍はどう変化したか 3.3 女性活躍のパラダイムシフトを起こそう 第4章 深化するインクルージョンの領域 4.1 LGBTとインクルージョン 4.2 障害者とインクルージョン 4.3 外国人とインクルージョン 4.4 デジタル社会とインクルージョン 4.5 スポーツとインクルージョン 第5章 アンコンシャス・バイアスに対処する 5.1 アンコンシャス・バイアスが注目される理由 5.2 アンコンシャス・バイアスとは何か 5.3 どのような弊害が起きる? 5.4 D&Iに関わる代表的なパターン 5.5 発生のメカニズムを知る 5.6 効果的に対処する 5.7 組織デザインで行動を変える 第6章 インクルージョンから始めよう 6.1 インクルージョンの裏口から入る 6.2 最高の未来・最悪の未来―選ぶのはあなた
作者経歴
著:荒金 雅子 荒金雅子(あらかね まさこ) 国際ファシリテーターズ協会認定プロフェッショナルファシリテーター(CPF) Standing in the fire認定(2015年)ダイバーシティスペシャリスト。 都市計画コンサルタント会社、NPO法人理事、会社経営等を経て、株式会社クオリアを設立、代表取締役に就任。 長年女性の能力開発、キャリア開発、組織開発などのコンサルティングを実践。1996年、米国訪問時にダイバーシティのコンセプトと出会い強く影響を受ける。以降一貫して組織のダイバーシティ推進やワークライフバランスの実現に力を注いでいる。 意識や行動変容を促進するプログラムには定評があり、特にアンコンシャス・バイアストレーニングやインクルージョン推進プログラムは高い評価を得ている。
書籍情報
発売日:2020/5/29新書:246ページISBN-10:4542701816ISBN-13:978-4542701816出版社:日本規格協会 (2020/5/29)言語::日本語
出版書誌データベースより
レビュー
最近障害雇用に関する記事が多いな。やはり経営課題としている企業が多いんだな。
法律のツボで知る「ダイバーシティ&インクルージョン」【障害者雇用促進法編】 https://t.co/iec1XW21t8 #スマートニュース
— Boya@メンタル療養者復帰支援 (@tinyboya88) September 7, 2020
「ダイバーシティ経営」や「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」という言葉が日本で認知されはじめたのはここ十数年のこと。LGBT性的少数者の職場での問題にも関心が高まっていますが、企業側の取り組みは進んでるとは言い切れず、当事者の側も組織への働きかけをしにくい現状が続いています。
— セクマイと医療福祉教育を考える全国大会2021 (@queertaikai) December 21, 2020
『ダイバーシティ&インクルージョン経営』の参考文献を見てるんだけど、同じところに行き着くよね。エドモンドソン『チームが機能するということはどういうことか』、カーネマン『ファスト&スロー』とか
— may (@ym_tmtm) June 9, 2020

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